面白いお話し 『湯だくさん茶くれん寺』

なるほど!お茶トーク comments(0) - 主婦♪こまき

JUGEMテーマ:昔話


場所は京都市上京区今出川通。
そこに『浄土院』という名のお寺があります。
このお寺、別称を『湯だくさん茶くれん寺』というのですが、
なぜそのように呼ばれるようになったのか?
その所以がとても面白く、ご紹介したいと思います。

時は遥か昔、戦国時代。
豊臣秀吉が狩りへ出かけたその帰り、喉が渇き、あるお寺へ立ち寄りました。
その時小姓は、ぬるく薄めのお茶を、大きめのお茶碗にたっぷりと出しました。
一気に喉を潤した秀吉は、一息ついた後、またお茶を欲します。
すると今度は、少し熱く少し濃いお茶を、普通のお茶碗で出しました。
それもゴクリと飲みほした秀吉は、もう一杯と言います。
そこで小姓は、熱く濃いお茶を、小さな茶碗に少し出しました。

これは、喉が渇いている時には一気に飲め、胃にも優しいように心配りをし、
回数を重ねるごとに、お茶を楽しめるように温度と濃さ、分量を調整するという、
小姓の機転によるものだったのです。
この才知に感心した秀吉。
小姓を、家臣として雇うことにしました。
そしてこの小姓こそ、あの石田三成だったのです。
この頃から、無双の才覚があったのですね!

さて、話しはここで終わりではありません。
晩年の秀吉、またもや寺に立ち寄り茶を欲するということがありました。
とはいえ、三成の話しはあまりにも有名で、
同じようなことをしてももの笑いのタネにされてしまう……と悩んだお寺の者たち。
悩みに悩んだ末、お茶ではなく白湯を出すころにしました。
秀吉は不思議に感じながら、もう一度お茶をと所望します。
しかし、出てくるのはやはり白湯。
そんなやりとりを、たいそう気に入った秀吉は大笑い。
そこで、「これからは『湯だくさん茶くれん寺』と名乗るが良い」と言い、立ち去ったのだそう。
そんな由来あり、
浄土院は『湯だくさん茶くれん寺』という別称を持つようになったのです。

なんとも、面白いお話しだと思いませんか!
そして何より、秀吉がこんなにもお茶が好きだったとは。
また、ユーモアのセンスを持っていたとは。

今回は、お茶にまつわる、面白いお話しのご紹介でした。

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